kaeguriの日記

2歳になる娘と猫1匹との暮らしです。プロフィール画像は奥さんがお風呂に描いた娘の似顔絵。

50年後に宿泊する場所

昨年10月リニューアルして営業を再開した東京ステーションホテルに宿泊しました。建物は戦災で一部消失し、その後何度も高層ビルに立て替える話がありながらも存続してきたものです。チェックインする際に隣にいた年配の方は、「50年前に泊まったことがあるんです」とお話されていました。

f:id:kaeguri:20130302201251j:plain

 

駅のホームに隣接はしていますが、中は別世界が広がっています。ホームの長さと同じ距離の長い廊下があり、いろいろ探検しがいのあるホテルで、娘と一緒にすみからすみまで歩きました。電車の音は全く聞こえません。(廊下の真ん中部分、窓の近くで毎日聞いている中央線のアナウンスが微かに聞こえました。)

f:id:kaeguri:20130303102449j:plain

 

部屋は上質なクラシックな造りで落ち着くことができます。泊まった部屋は目の前が郵便局のビルでした。娘は「はやぶさ」のワッペンのついたパジャマが気に入って大喜びです。 他に子供用のアメニティには、新幹線のカップと歯ブラシがあり、普段は嫌いな歯磨きも自ら行っていました。

f:id:kaeguri:20130302223346j:plain

 

ここは駅の中心、台形の屋根裏にあたるアトリウム。夜はライブラリとして、本を読みながらくつろぐことができます。毎日中央線のホームから見ている屋根の下にこんな素敵な空間が広がっていたとは。。

f:id:kaeguri:20130302210710j:plain

 

朝食は自然光で溢れたアトリウムでとります。ビュッフェ形式で、どれもとても美味しかったです。特にパンは美味しく、ベーコンやソーセージは自然な味がしました。泊まっている方は、年配の方が圧倒的に多かったです。

f:id:kaeguri:20130303114118j:plain

 

私も50年後に家族で宿泊できたら、きっととても嬉しいと思います。そして受付の方に、「50年前に泊まったことがあるんです」と少し得意げに、感慨を込めてお話するのでしょう。東京の中心には美しい駅舎が残り、これからも多くの人々の想い出が積み重なっていきます。

f:id:kaeguri:20130303095853j:plain