土から生まれた器
祥見知生さんの「日々の器」にある一文がしばらく頭に引っかかっていました。
「土から生まれた器には、土から離れ、ずいぶん遠くまで来てしまったわたしたちの、還りたい場所が宿っているのかもしれない。」
- 作者: ?見知生
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: 大型本
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まさに私は土から最も離れたところで働いていますし、そういう仕事が好きでもあるのですが、祥見さんの感覚はとてもよくわかるような気がしました。ということを考えていたら居ても立っても居られなくなり、電車が止まるくらいすごい風が吹いている中、川越にある「うつわノート」さんに行ってきました。
雰囲気のある古い洋館です。静かに器を見て、そして触れることができました。
窓から穏やかな光が差し込みます。私はいわゆる日本の作家ものの器を、購入する意思をもって真剣に見たのは今回が初めてです。
小野哲平さんのめし碗。
田鶴濱守人(たつるはまもりと)さんの小鉢と小皿。
小嶋亜創(こじまあそう)さんの鉄絵平皿。
家に帰って早速食事をいただきました。これから毎日使ってみようと思っています。